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2010年5月27日 (木)

大人の科学、真空管工作のラジオを製作

Otona_shinkuukankousaku大人の科学は、付録に手の込んだ製作キットがついている大人でも楽しめる雑誌です。

「真空管工作」という表題だったので、すこし興味があり購入しました。このキットは、真空管1本によりAMラジオを組み立てるもので、基板のほとんどは完成しておりネジ止めするだけのものが多いですが、このラジオは同調コイルを自分で巻きます。

同調コイルは、絹巻き線を巻き枠に21回巻きますが、巻き枠に11個の羽根がついており、絹巻き線を羽根を交互に巻くため、1回目と2回目が重ならず、コイルの静電容量を減らすことが出来ます。これとおなじコイルをひと回り小さな巻き枠にもう一組巻きます。2つのコイルを重ねることにより、インダクタンスは、それぞれのコイルのインダクタンスに加え、相互インダクタンスが加わります。相互インダクタンスは、2つのコイルの重ね方により変わり、同相の時には増え、逆相の時には打ち消しあって減ります。また、2つのコイルが直角の時には相互インダクタンスはほとんどなくなります。

相互インダクタンスが、2つのコイルの角度によって増減するので、インダクタンスを調整することが出来ます。これをバリオメータと呼ぶようです。

インダクタンスを調整することで、受信周波数を選ぶことが出来ますが、バリコンもついていますので、両方で調整することになります。

Otona_shinkuukankousaku_radioラジオは、電池管の1本で出来ています。電池管は、ヒーター用の1.5Vと、B電圧の27V(006Px3本)で動作します。

真空管の時代には、如何に少ない真空管で感度良いラジオを作るかが課題でした。このラジオは、1本の真空管で高周波増幅と低周波増幅をするレフレックス回路となっています。検波は真空管では行なわず、ゲルマダイオードによる倍電圧整流によっておこなっています。

真空管ラジオというと、再生検波ラジオを想像しますが、レフレックス回路としているところが、どこにでもある回路でない、大人の科学らしい回路であるといえます。

真空管1本では、スピーカをならすことは出来ないので、クリスタルイヤフォンで聴くことになります。レフレックスラジオは、高周波増幅があるので感度は良いのですが、選択度はゲルマラジオと同じなので、隣接したラジオが混入します。選択度から言えば再生検波のほうが良いぐらいです。

スパイダーコイルやバリオメータということで、実用性というよりも、古き時代の遺跡を残していこうとすることに重きがあるように思います。プラスティックとはいえ、色の具合も骨董ラジオの趣きを残しています。

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