2009年11月 2日 (月)

CQ誌の4LEDバッテリモニターの製作

Cq_battmonitorCQ誌、2009年10月号の特集、アマチュア無線家の製作実験アイデア集の中で、移動運用などのバッテリの電圧を監視するモニターをPICマイコンを使って製作しているものがあったので同じように作ってみました。

10V~14V程度の電圧を、3端子レギュレータで5Vに下げてPIC12F675を動作させます。PICは、AD変換器で、供給電源の4分の1を測定して、電圧を知ります。電圧が、バッテリとして適正であるかを判断して、LEDを点灯させます。

LEDは、赤、黄、緑、青の4色に分かれており、それぞれ単色で点灯と、その中間を示すために、隣接する2色が点灯する合計7種類があり、バッテリの電圧を示しています。

バッテリの電圧が、過充電(青)、適正(緑)、注意(黄)、警告(赤)というように、色が意味を示しています。

PIC12F675は、8ピンのPICで、10F200のような使いにくさはありません。16F84Aなどと同じようにプログラムできます。12F675を内臓発振4MHzで動作させ、内臓のAD変換器で電圧を測定します。ポートはLEDを直接駆動可能なのでそのまま接続されています。

Cq_battmonitor1ちょうど、ニッケル水素電池10本による12V電源があったので、その電圧を表示するために組み込んで見ました。LEDは3φの物を使っていますが、形が揃わないので見栄えがよくありません。

この電源は、もともとは小電流用なので、電源表示LEDはつけていませんでしたが、電圧が表示されるようになれば、電池の消耗が分かるので、電流を流す使い方が出来ると思います。

電源を入れると、赤、黄、緑、青の順に点灯した後、電圧を表示します。

Cq_battmonitor2内部は、基板一枚が取り付けられています。

オリジナルの回路には、9.6V(8本)に対応したモード2があるのですが、スイッチを長押しすることでモードが切り替わります。今回の電源は、12V(10本)用なので、このスイッチは省略しました。

4LEDバッテリモニターの消費電流が、使用する電流に較べて無視できないような場合には、スイッチで切り離せるようにしたほうがよいかもしれません。そのときには、電源スイッチを3ポジションスイッチとして切り替えるのがよいかもしれません。

2009年10月30日 (金)

秋月、カラーグラフィックLCDモジュールで、秋月版デモ

Cgrlcdakidemo秋月で販売されている「カラーグラフィックLCDモジュール」を、添付されている資料を基に製作してみました。

資料に載っている回路は、16F84Aを使った簡単なものなのですが、カラーグラフィックLCDモジュールの裏のシールドの半田をはずしてみたところ、その細かさに驚きました。

液晶モジュールのコネクタは、0.5mmの36ピンフレキケーブル用のものなのですが、このケーブルさえ手に入れば、回路をそのまま製作することはそれほど難しいことではないと思います。しかし、一般にはフレキケーブルは入手できないので、液晶モジュールの裏のパターンの何箇所かにリード線をはんだ付けしていく必要があります。

資料を見ると、ほとんどは大き目のチップ抵抗やチップコンデンサの片方につなげばよいようになっていましたが、DE端子(1ピン)をはんだ付けするチップ抵抗は小さすぎました。そこで、コネクタの1ピンにはんだ付けしました。また、不明な3本の端子は、チップ抵抗などがないためはんだ付けしませんでした。

初め動いたときには、スイッチを押し続けるとカラーバーが出るようになりましたが、これは、テストモードになっているようでした。資料の回路では、RGBに対応した3つのボタンを押すと、それぞれの色が画面いっぱいになるというものです。

はんだ付けなどを見直した結果、ようやくデモの意図した動作をするようになりました。ただし、押したボタンの補色になります。目的の色を出すには、その色のボタン以外の2つのボタンを同時に押すことで表示できます。

Cgrlcdakidemo_r 16F84Aのプログラムを変更して、押したボタンの色を表示するように直しました。

ボタンは同時に押すことが出来、合計7色表示できます。

表示には、バックライトが必要であり、冷陰極管点灯用のインバータで高電圧を印加する必要があります。

これだけきれいに表示できれば、ドット単位の表示で、きれいな画面が表示できるはずです。

Cgrlcdakidemo_g「なる研」のサイトに解析情報があると教えていただきました。今は各色の6ビットを同じにしていますが、6ビットそれぞれを変えることで濃度を変えることが必要になるようです。

そのためには、コネクタに接続するフレキケーブルとコネクタの入手が必要となりそうです。探してみたのですが、コネクタが入手できないようでした。

代わりに、サンハヤトのフレキシブルコネクタ基板を利用する方法もあるようですが、厚みが薄くて、接触がよくないようです。

Cgrlcdakidemo_b とりあえず、秋月版デモは、動作させることが出来ました。これから得られた経験は、基板にリード線をはんだ付けするのは難しいということでした。

先へ進めるには、コネクタの入手が決め手となりそうです。

なお、解析資料によると、この液晶モジュールは、画像を記録しておくフレームバッファ用のメモリを内蔵していないようで、表示している間、画像のデータを送り続けなければならないようです。つまり、本来は液晶表示コントローラが別に必要で、それを介してマイコンをつなぐようにしなければならないようです。

しかし、実験で画像を表示するだけなら、マイコンから画像のデータを繰り返し送り続ければよいようです。

電圧の具合にもよりますが、色はとてもきれいです。

2009年10月24日 (土)

「センサの素」の加速度型ラジコン送信機

16f785_accelradiocon 書籍「センサ活用の素(2)」にでている、ライントレーサ車をラジコン車として使うラジコン送信機として、加速度センサを使用するタイプのものを製作しました。

ラジコンとしては、ジョイスティックを使用したものと変わりはありませんが、前進後退や、旋回を指示する方法が、送信機を傾けることによって行なうようになっています。

前進は、送信機を起こすようにすることで行い、後退は、送信機の先を下ろすようにします。旋回は、左右に傾けた方向に旋回します。

感覚としては、送信機を向こうに押し出すと前進、手前に引き戻すと後退と思ってしまうので逆のような感じがしてしまいます。

加速度センサは、重力加速度のセンサのようで、回転させたときの速度の変化を検出するものではないようです。送信機を傾けたままにすると、後退のままを維持し、元に戻すと静止するというようになります。どんどん傾けなければならないことはないので、操作は容易でした。

高価なジョイスティックを使用しなくてよいので安価に製作できるのが利点ですが、やはり、ジョイスティックの操作性はよいようです。

2009年10月15日 (木)

「センサの素」のジョイスティック型ラジコン送信機

Radiocon_joystick 書籍「センサ活用の素(2)」の、ジョイスティック型ラジコン送信機を製作しました。

ストロベリーリナックスで販売されている、315MHzのAM送受信モジュールを使用して通信します。変調は、RS232Cの1200bpsのデータでAM変調します。通信は、近距離で、エラーの場合には無視するだけでよいので簡単な方式が取られています。

この製作の目玉であるジョイスティックは、「ツバメ」のTX-26PRを使用しています。スティックを傾けても、離すと中点に戻るようになっています。スティックを前に傾けると先進、後ろに傾けると後退ですが、左右に傾けたのでは左右に旋回しません。前進(または後退)しているときに、左右に傾けられていると旋回するので、斜め前、または斜め後ろに傾けると旋回します。

ラジコン車は、ライントレース車として使用すると、コースを作るための広い場所が必要になりますが、ラジコン車の場合、狭い場所でも、前進後退、旋回をできるので楽しめます。

ジョイスティックを初めて使用しましたが、ラジコン以外に何かに利用できそうな気がしました。

「センサの素」のラジコンカーを製作

Radiocontrolcar_rx 書籍「センサ活用の素(2)」の、ライントレーサ車のハードをそのまま利用した、315MHz受信のラジコン車を製作しました。

始めに、ライントレース用のフォトセンサも、無線受信モジュールも取り付けない車体のみを製作しました。DIPスイッチの1番をONにすると、テストモードとして、前進後退を繰り返します。

無線受信モジュールは、315MHzのAM用のもので、3Vで動作するタイプのものです。

プログラムは、書籍にアルゴリズムをわかりやすく説明するためのものなので、簡単なしくみとなっています。ラジコン送信機から315MHzのAMで変調された1200bpsのデータが送られますので、それを受け取って、前進後退、旋回などをします。

プログラムのソースを見て、簡単な仕掛けでこれだけのことが出来ると知ることが、書籍の目的としたことでしょう。プログラムを工夫すれば、もっといろいろなことができると思うのですが、何をすれば更によくなるのかが思いつきません。

書籍では、このラジコン車を使って、「ジョイスティック型ラジコン送信機」と、「加速度センサ型ラジコン送信機」で制御します。コマンドも簡単なので、それ以外のラジコン送信機を製作することも出来ると思います。

低電圧I2C液晶モジュール(3.3V)

I2clcdストロベリーリナックスで、2.7V~3.6Vで動作する、16文字x2行表示の液晶モジュールを購入しました。マイコンから液晶モジュールにデータを転送するためにI2Cを使用しますので、ピン数の少ないマイコンでも使うことが出来ます。

16文字x2行のキャラクタ表示のほかに、12セグメント分のシンボルを表示できます。

コマンドは、HD44780互換となっていますが、多少の違いがあります。その一つとして、コントラストの調整をコマンドで行ないます。サンプルソフトでは、3V用に調整されていましたので、3.3Vを印加すると濃すぎました。サンプルプログラムを修正して書き込むとちょうどよくなりました。

I2clcd1サンプルプログラムは、AVRのATMEGA168用が提供されます。サンプルでは、I2Cをハードウェアで行なっています。8ピンのマイコンなどでもI2Cは可能なので、小さくまとめ上げることができます。

2.7V~3.6Vという電圧は、乾電池駆動にちょうどよいようにも思えますが、電圧が変動したときには、液晶のコントラストが大きく変化してしまうので、調整する機構を設けておく必要があると思います。

3.3V系のマイコンであれば、電圧が安定しているので、コントラストは一度あわせておけばよいようです。

LCDコントローラの電圧範囲が、2.7V~5.5Vとなっており、5Vでも動作させることが可能と、説明書にでていますが、その場合、コントラストはかなり絞らなければならないようです。8ピンのPICなどでも使ってみたいと思います。

2009年9月24日 (木)

圧電振動ジャイロで、方向をLEDで表示

16f785_directionled 秋月の「圧電振動ジャイロキット」は、回転させた方向を、2軸で検出して電圧の変化で示してくれますが、直感的に変化がわかりにくい点があります。

キットの基板は、半分がユニバーサルエリアとなっていて、Vカットで切り離すことができるようになっています。

PIC16F785を使って、2軸の電圧の変化をAD変換機で読み取り、変化したときにその方向を示すようにLEDを点灯させるプログラムを作ってみました。PICは、AD変換器と、LEDが4個点灯できればこれに限ったものではありません。

基板を傾けると、傾けた方向のLEDが一瞬点灯します。加速度センサなので、変化したことを検出するものなので、傾けるとその方向のLEDが点灯し続けるわけではありません。

圧電振動ジャイロキットは、半分がユニバーサル基板となっていますが、直感的に動作が解るようにするなら、このような回路が組まれていれば解りやすくなると思いました。

なお、AD変換でセンサの出力を読み取るとき、AD変換のリファレンス電圧をVDDとしているので、電源電圧が変動すると、AD変換の読み取り値が変化してしまいます。プログラムでは、静止の電圧から変化したときにLEDを点灯するようにしているので、静止の電圧が変化してしまって変化を検出しづらくなることがありました。
電源を入れたときに、静止状態の電圧値を読み込んでキャリブレイトできるようにしたほうがよかったと思いました。

秋月、極細冷陰極管+小型インバータ

Aki_reiinkyokulamp秋月キットの極細冷陰極管(1.8mmφ 9cm)+小型インバータ点灯セットを組み立ててみました。

小型インバータに5Vを印加すると650Vrms程度を発生し、冷陰極管が放電発光するものです。明るさはまぶしいくらいに輝きます。

極細冷陰極管は、いろいろなサイズがありますが、キットに含まれていたのは外径1.8mm、長さ91mmのものです。

組み立てに際して、高電圧になるので感電しないように書かれていますが、冷陰極管は、両端にリードが出ている細いガラス管なので、折れないように注意する必要があります。キットの輸送のために、折れないために一本予備が同梱されています。

2本あると、並列にして点灯したくなりますが、点灯できるのは1本という注意書きがありました。1本を蛇の目基板に組み立てましたが、余った一本を何かに応用できないかと考えています。

用途として、液晶のバックライト光源、FAX・スキャナ用光源、複写機のイレーサー用光源、各種表示・装飾用光源、その他ディスプレイ用光源などが挙げられています。

カラーグラフィック液晶モジュールとセットになったキットがありますが、液晶モジュールのバックライトが冷陰極管によるものなので、小型インバータが利用できるということのようです。

2009年9月17日 (木)

「センサ活用の素」の正弦波発生器を製作

16f785_sinewave 書籍「センサ活用の素(2)」にでている正弦波発生器を製作しました。マイコンにオペアンプ2個を内蔵している16F785を使用し、オペアンプによりウィーンブリッジ回路で正弦波を発生させています。

発振器自体は、内臓のオペアンプだけで出来てしまいますが、残ったマイコンにより周波数カウンタを作り発振周波数を表示しています。

周波数は、200Hz~40kHz程度が発振できます。ウィーンブリッジによる発振器は、正弦波が発生できますが、オペアンプのゲインを適切な値に合わせていなければなりません。ゲインを適切に調節するために、出力信号を検波して、アナログフォトカップラを通してフィードバックすることで安定化を図っています。

小型(薄型)に製作するために、リチウムイオン電池(3.7V)を使用していますので、電圧を液晶モジュールで必要な5Vの昇圧する必要があります。マイクロチップ社のMCP1253-33x50を使用することで昇圧できるのですが、SOP-6パッケージは小型なので、はんだ付けが難しいので、頒布されているパターン図により、感光基板でプリント基板を作りました。

オペアンプ2個でウィーンブリッジ発振器を構成するだけなので、回路は簡単です。

組み立てるとうまく発振しましたが、初めて電源を投入すると発振せず、一度電源を切って再度入れるとうまく発振するようです。原因は不明ですが、放置してあった後は電圧が下がっていて発振しないが、再度投入すると電圧が上がっているので発振するというようなことなのでしょう。2回電源を入れればいいということで、深く追求しませんでした。

発振したので、パルス波でなく正弦波とするために、アナログフォトカップラによる帰還を調整しなければなりません。簡単な方法は、出力をオシロで観測して、波形が正弦波になるように調整することです。

オシロとして、パソコンをオシロに変えるソフトオシロ2を使いました。トラ技にdsPIC基板が付録についていたときにCDROMに収録されていたものです。見てみると、いくら調整してもパルス波のままで正弦波になりませんでした。理由は、発生している正弦波のレベルが3Vの振幅があるため、パソコンのサウンドカード入力では飽和してしまうためでした。サウンドカードでは、1.5Vp-p以下にしなければなりません。

正弦波発振器の出力にレベル調整を入れて再度測定しました。調整すると、見かけ上はきれいな正弦波となりました。ウィーンブリッジは、きれいな正弦波が発振できるので、これで問題ないと思います。

ソフトオシロ2を、FFTアナライザとして、発振器をスイープさせてみると、レベルが変化しないで周波数だけ変化していきました。

オーディオ帯域が発振できるので、歪率の測定は無理でも、周波数特性の測定には使えそうです。

秋月、圧電振動ジャイロキット

Aki_gyrosensor 秋月キットの「圧電振動ジャイロキット」を組み立ててみました。

角度の検出のセンサは多数ありますが、このキットで使われているのは、村田製作所の圧電振動ジャイロ(ENC-03R)で、振動体に回転角速度が加わると、コリオリ力が発生するという原理を応用した角速度センサです。

電源電圧2.7~5.25Vを供給すると、0.67mV/deg./sec.の感度で電圧を発生します。推奨回路では、この出力を、直流分をカットした後、NJM2115の非反転増幅器で10倍に増幅するようになっています。

このキットは、この推奨回路をそのまま2組分回路化したものとなっています。

このセンサを使えば、ロボットなどの姿勢制御、カメラの手振れ検出などに利用できます。

出力をテスタで測定しながら角度を変えてみると、静止時1.4Vから、0~5Vの範囲で変化するようです。この出力をマイコンのAD変換器で読み込めば、傾けた方向などを表示することができると思います。

このキットのほかに、圧電振動センサモジュールとして使えるものもあります。各部の動きを中央のCPUで把握したいようなときに利用するとよいと思います。

«ID-80用GPSユニット製作

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